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新宿 喫茶店スカラ座 歌舞伎町から移転前

      2019/01/30

かつて新宿歌舞伎町のど真ん中にあったスカラ座という三階建ての巨大な喫茶店についての記事です。

新宿歌舞伎町の巨大喫茶店スカラ座 移転前の開かずの三階

新宿歌舞伎町のど真ん中にスカラ座という三階建ての巨大な喫茶店がありました。殺し屋イチという映画でも使われているシーンがありました。

ウェイトレスの方々は昔ながらの清楚なメイド服なのですが、仕切っているだろう店主の女性は、ツンとして媚びることのない頭モリモリのクラブのママという風貌で、それがまたいいのです。ザ・歌舞伎町喫茶店という感じです。

大学生の頃にはじめて訪れて以来、その異様さの魅入られてずいぶん通い詰めていました。客層はこの歌舞伎町のど真ん中という立地にしてはさほど悪くないと言いましょうか、いかんせん広いので、他のお客さんはほとんど気になりません。

どういう経緯で住所を知らせていたのか今となっては思い出せないのですが、もう十年以上前、2002年のある日、その年の大晦日閉店する旨を伝えるハガキが家に届きました(正確には小規模化して小田急エース内へ移転)。

私の気に入って座っていた席は、大きく立派なシャンデリアが真横に見える中二階にありました。上の写真が、そこからの眺めです。何十回と通っていましたが、初めて訪れた時にこの席に気づいて、以降は空いていればいつも下階を臨めるその席に座り、本を読んだり思いにふけったりして過ごしていました。さて、その脇に、三階への階段があるのですが、ロープが張られており、利用できないようになっていました(もしかしたら大人数での利用時には開放することもあったのかもしれませんが、私が何十回と訪れたなかで三階が利用されていることは一度もありませんでした)。

閉店の知らせを受けて向かったのは、ある日の晩のことです。どうしても三階へ上がってみたく、以前から気になっていた旨を伝え、見せてもらえないかと願い出てみました。かなり恐る恐るです(閉店の知らせが届く前の話ですが、実は一度、他のお客さんが三階に座りたいと伝えたものの「今はもう使っていない」と断られているところを目にしたことがあったのです)。入店時に迎えてくれたウェイトレス、例のママのところへ行き、何言か。ママさん、私の方をチラリと見てウェイトレスに何言か。

結果、見るだけでなく、そこで過ごして構わないと返答を得ました。私と連れ二人だけの為に、わざわざロープを解いて、そして灯りをともしてくださった。感激です。

目に入ってきたのは、貫禄のある巨大な木の長いテーブルです。それが2つあり、4、50人は座れるほどの大きさ。かなり偏った思い込みですが、イタリアのマフィアが会合に使う場のような印象を受けました。壁には、やはり巨大な絵が、それも一面に埋め込まれています。「この絵、光るんですよ」と案内してくださったウェイトレス、わざわざ電源を入れてくれます。それは大したものではありませんでした。

奥の机に座ってしまうと、階下を望めないので、手すり近くの丸テーブルで大変に贅沢な時を過ごしました。そこそこに混雑している下階を、誰もいない最上階から眺めているのは不思議な、少し宙に浮いているような気分でした。

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